親の立場からすれば、カワイイわが子を長期間任せるのですから、
どういう先生なのか、
どんなレッスンをするのか。
知りたいと思うのは当然です。
また 昔と違って、
ピアノの先生を決めるのにも、
モノを選ぶような感覚で
いろいろ比較した上で いちばんよさそうな先生を選ぶ時代ですから、
「つべこべ言わずに 習いたければ いらっしゃい」という態度では、
とても生徒の確保は 難しいでしょう。
入会希望の問い合わせがあった場合、
それが スムーズに実際のレッスンに結びつくとはかぎりません。
レッスン見学、
面談、
体験レッスンなどを希望する 父兄もふえているようです。
「あなたのピアノ教室」としては、どういう対応をするか、
まえもって考えておく必要があります。
しかし、あえて
「レッスン見学のたぐいをやったほうがいいと すすめているわけではありません。」
あなた自身がやったほうがいいと思い、
そのほうが より入会に結びつくとおもうならば やりましょう。
問い合わせの電話がかかってきたら。。。。。
電話での問い合わせ、相談にどう 対応するかは、
とても重要なポイントになります。
家族のひとたちにも、まえもって
問い合わせの電話がかかってくるかもしれないことを
知らせておくと良いでしょう(●´エ`●)
そのばあい、どう答えて欲しいかを、きちんと伝えておきましょう。
万一、レッスンの問い合わせの電話がかかってきたら、
「レッスン中なので、申し訳ありませんが〇時以降にかけなおしていただけますか」
と、はっきりいいましょう。
そのほうが、レッスンを大切にしているという印象を先方にあたえますし、
生徒をきにしながら、中途半端な応答をするより いい結果がえられるでしょう。
相手のかおが見えない電話では、
緊張したり はりきりすぎると、勝ち気で優しさのたりない先生かとおもわれてしまいます。
また、そうかといって、むにゃむにゃはっきりしない先生と思われるのは、
いっそうこまりますね。
余裕をもって応対できるために、予想される質問と その答えを考えておきましょう。
予定しない質問が出てきた場合にも、
ドギマギせずに、ゆっくり落ち着いた態度でこたえましょう(*´▽`*)
先方が、子どもの状況とか、レッスンへの希望など イロイロ話をしたいようでしたら、
できるかぎり 親身になって、きいてあげましょう。
しかし、あまり細かい内容については、
電話ではなく、一度足をはこんでいただき 直接はなすほうがよいでしょう。
面談。
面談を一切しないで、確認は全て電話ですませ、
すぐ1回目のレッスンを始めるという先生もいますが、
お互いに 相手の情報をほとんどもっていないばあいには、
出来れば いちど保護者と本人にあっておいたほうが安心です。
いろいろな約束事について 話し合っておけば、
大事な最初のレッスンのときに 事務的な話ばかりで
子どもがあきてしまうことを避けられますし、それぞれのこころづもりもしっかりできて、
さわやかにスタートを切ることができるでしょう。
◆レッスン内容の説明
初心者の場合、すぐにはピアノに入らず、
「歌う、リズムうち、楽譜の決まりをおぼえる」
などが多いこと、基礎に時間をかけておいたほうが、
後々進度がはやいことなどを理解しておいてもらうこと。
◆使用教材の説明と、内容説明
使用する教材を 既に先生のほうで決めてある場合、
その教材をみせて、進め方をわかりやすく話します。
なぜその教材を使うのかも 保護者に説明しておきましょう。
◆指導に関する考え方の説明
1.練習の必要性を理解してもらう
ピアノのレッスンを続けるには、毎日自宅で練習することが、
絶対必要であることをわかってもらいましょう。
あなたにとっては、毎日練習することが当たり前のことであっても、
先方にとっては、当たり前のことではないからです。
ヤル気充分の このときに説明することが、タイミングとして最高です★
全然練習してこないのがわかってから、あわてて説明しても・・・遅いのです。
2.自宅の練習に、家族の協力が必要であることを理解してもらう。
毎日ピアノに向かう習慣をつけるためには、家族全員の協力が必要であることを
わかってもらい、家で気をつけてほしいことも、具体的に話しておきましょう。
例えば・・・・
■最低 30分間ピアノに向かわせること
■すこしでも練習につきあってあげること
■練習時間を決めておき、その時間になったら声をかける
■練習がおわったら、カレンダーに丸をつける
などなど。(●´ω`●)
3.レッスンの内容は、相手によって一人一人違うことを理解してもらう
他のこどもと比べて、「うちの子のレッスンのときは・・・」と
もめたりしないよう、たとえ学年や進度が同じだとしても、
レッスンのやり方は、生徒によって異なり、
時によってはレッスン時間の長短もありえることなどを 話しておきましょう。
◆レッスン規定の説明
レッスン回数や、月謝の納め方など、こまかい約束ごとについては、
必ず前もって話しておきましょう。
「教室のしおり」など パンフレットを作るとよい。
◆入会申込書に記入してもらう
申込書は つくらずに口頭ですませてもよいですが、ピアノの有無など、
あらかじめ 記入してもらっておくと 話が進めやすいので、
その場合は、子どもとレッスンしている間に、記入してもらいます。
【〇〇音楽教室入会申込書】として、主な内容の例。
↓
・年月日
・氏名(ふりがな)
・年齢
・学校 幼稚園名、(〇ねん〇くみ。。など)
・住所
・保護者名
・緊急の連絡先(保護者のお勤め先など)
・所有楽器
・ピアノや音楽教室の経験・リトミックの教室に通ったことが ある・ない
・他に習い事をしていますか?
・ピアノを習いたいと思った動機・目的は?
・レッスンに関してのご希望
・レッスン希望曜日(選択式にして、都合の悪い曜日に×をつける)
・お母様は ピアノの経験がおありですか(ある・ない)
・入会にあたっての 紹介者
などなど。
◆ピアノの有無の確認
ピアノをまだ持っていない場合、レッスンを継続させるには、
楽器は絶対必要であり、できる限り電子楽器でなく、
本物のピアノが望ましいことを 強調します。
事情で どうしても電子楽器になる場合には、小さいキーボードはすぐに、
鍵盤がたりなくなることを説明し、
ピアノに近い、クラビノーバなどをすすめること。
◆子どもとの時間をつくる
こどもと一緒に歌ったり、ピアノに触らせて ドの位置を教えたりしましょう。
まだ レッスンではないから、子どもと楽しい時間を過ごすのが主な目的です。
経験者の場合には、いままでにやっていた曲を 弾いてもらったりします。
■もし弾きたがらないときは、無理強いをしない。
■経験者の場合には、それまでの練習方法や、先生の指導の批判をしない。
■紙芝居で、ピアノ・レッスンの1年間の様子をみせるのも、わかりやすくてよい。
■発表会のビデオを見せたり、古いプログラムをみせたりすると、
目標が明確化する。
レッスン見学
実際のレッスンを見せてほしい、という申し出があった場合、
それを受け入れるかどうかは あなたの考え方しだいです。
■断る場合
・体操教室の集団でのレッスンなどと違い、ピアノのレッスンは、
先生とそれぞれの生徒との個人的な時間であること。
・レッスンは、本来一人一人違うものなので、
見学してもらっても、それと同じようにはならないこと。
・見学者がいると、生徒の気が散ること。
というような 話をして、納得してもらいます。キツイ言い方にならないように。。。
(*´▽`*)
■引き受ける場合
・レッスンは、あくまで自分の受けるレッスンとは違った内容であること
・「レッスン中は ただ見ているだけ」
というようなコトを確認したうえで、
生徒にも、あらかじめ見学者がいることを断っておく。
もし、生徒が嫌がったら、見学は差し控えましょう。
体験レッスン
最近は、楽器店の音楽教室のグループ・レッスンの体験レッスンが
ひろまっているせいか、
「体験レッスンはないんですか」 ときいてくる方もいらっしゃいます。
初顔あわせの子どもを相手に、
「体験レッスン」というショーを披露し、自分の世界を上手に繰り広げるのは
大変なことです。(;´Д`)
自信があれば、受ければいいし、
荷が重いとおもったら、無理せず断りましょう。
♪体験レッスンの内容♪
・実際のレッスンの内容に近いものを 短めにとり入れる
・生徒が興味を持ちそうなものを、たくさんとりいれる
・普段のレッスンを ビデオにとっておき、それを見てもらう
などなど・・・( ・ω・)y-゜゜゜
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